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スイス鉄道紀行(11)レストランカーの楽しみ

列車の食堂車・レストランカーは、日本の現状では、特別な(高価な)イベント列車を除くと、通常運行している例は希少になってきた。在来線特急はもとより、新幹線を含め、車内販売すら撤退する例が増えている。

一方、西欧・スイスでは、日々運行している特急列車や観光急行にレストランカーないしカフェのある車両を連結している例が多い。

​スイストラベルパスで巡る際に、2等車が混んでいる際を含め、レストランカーに入ることも楽しみです。

スイストラベルパスを用いた自主企画・設計の自由旅行は2015年の初夏が初体験でした。

7月1日(水) 前日にツェルマットを起点に歩き、全日快晴であったこともあり、夕刻にはオエシネン湖も訪ねました。夜になり、相棒が筋肉疲労を訴えたため、観光船をフル活用した、4湖巡りを急遽企画! 朝の朝食会場で「ミステリーツアー」と称し、同意を得て出発。グリンデルワルトからインターラーケン・オスト駅に出て、Luzern-Interlaken Expressに乗車し、ブリエンツ湖畔を走り、ブリエンツで下車。ロートホルン鉄道の起点駅であり、一方、ブリエンツ湖クルーズの桟橋も至近にあります。乗船後に、彼に「足休めの4湖巡り」を話した次第でした。

乗船したのは、JUNGFRAU 号!ブリエンツを10:40に出航し、4つの桟橋に寄港した後、船首を川上に向けて、ゆっくりとアーレ川を下り、インターラーケン・オスト(東)駅桟橋に到着(11:53)。下船後に記念写真を撮り(11:55)、隣接する鉄道駅に移動し、インターラーケン・ヴェスト(西)駅までの数分を ICE こと InterCityExpress に乗車です。が、スーツケースを持つ観光客が2等車の乗車口で混雑していたので、1等車の隣に連結されている食堂車に入りました。記念に自画像を撮り(11:56)、ホーム上のに電光表示も撮りました。

自室で水道水を満たした水筒をリュックに入れ忘れていたのに気づいたことも食堂車・レストランカーに入った要因で、小生はコカ・コーラを注文(→リュックに入れ、必要時に美味しい水道水を満たして保有)しました。

駅舎に近い側に、1等車が4両連結されており、スーツケースを持つ観光客が食堂車内を移動する様子も左手の自画像と合わせて撮影(12:01) 相棒はビールを嬉しそうに! ダイヤ上はインターラーケン東駅始発から隣の西駅まで3分間ですが、VIPなひと時でした。

※ なお、2019/7/3 を調べると、Interlaken Ost 始発 12:00 → 12:03 Interlaken West 12:05→ は、ハンブルク行の EuroCity 6 (EC6) が走ります。

主要駅: Interlaken Ost 12:00 → 12:52 Bern 13:04 → 13:59 Basel SBB 14:27 → 15:05 Freiburg (Breisgau) Hbf 15:07 → 16:10 Karlsruhe Hbf 16:12 → 16:37 Mannheim Hbf 16:39 → 19:05 Köln Hbf 19:09 → 19:30 Düsseldorf Hbf 19:32 → 22:17 Bremen Hbf 22:20 → 23:15 Hamburg Hbf → 23:30 Hamburg-Altona

​ドイツ国内に入ることはできませんが、せめて、スイス国内限定でも楽しめる機会があれば幸いです。

EC6 の編成を調べてみました。電気機関車の後に1等車が3両、次いで、4両目がレストランカーで、5号車から12号車までは2等車の計12両連結でした。出典:vagon WEB

EC6 レストランカーの内部写真も vagon WEB にあります。

2017/10/ 3(火) 初めての秋のスイスはシュピーツ Spiez が基地でした。山の天候に恵まれなかったので、“乗り鉄”で、ベルニナ方面に出かけた復路。サン・モリッツ St.Moritz から InterRegio (IR 地域間急行)に乗り、終点のクール Chur で乗り換えた列車は、何と! InterCityExpress でした。

Regio 車窓が想定外に美しい秋の夕景に恵まれ、見惚れていて、乗り換えをし損ない、終着のサン・モリッツへ!1時間遅れで乗り換えたIRがクールに着いた際に、スイス国内の InterCity でなく、ICE であると知って小躍りした次第でした。チューリヒ中央駅までの約1時間、2等車もガラ空きでしょうが、時間帯からしてレストランカーに入ることにした次第でした。結果? 写真が物語っています。 

付:彼女は車掌さん。

レストランカーは、貸し切り状態でした。ソーセージとビールが美味しかったぁ!

ビールは定番で ERDINGER Weißbier 白ビールです。

​2018年7月 残念ながら、スイス全国が雨天模様の日がありました。調べて、雨が降らない平地を探し、最初にバレーコンクールとオリンピック首都で名高いレマン湖畔のローザンヌへ。ジュネーブからベルナーオーバーラント地方に移動する際に再々停車はしていましたが、初めて下車して、約2時間、旧市街を散策しました。駅に戻り、近郊電車に乗り、ヌシャテル湖の西岸にあるローマ時代からの温泉街 Yverdon-les-Bains イヴェルドン・レ・バンで、ジュネーブ空港発チューリヒ中央駅の InterCity 特急のレストランカーでの珈琲タイムとしました。

ヌーシャテル湖畔を走り、ビール湖畔へ。ビール駅で、目的地バーゼル行の特急に乗り換え、またも、レストランカーに入りました。今度は今日のスープ!トマトスープを注文し、お腹を癒しました。思いがけず、山岳地たの表記が似つかわしい丘陵地を通過し、途中、かなりの降雨も!

ローザンヌからバーゼルまでの移動記録を、備忘録として・・・。

この日、2018年7月21日は、初めてバーゼルを訪れ、約2時間半滞在し、旧市街の名所をウロウロと歩き回りました。約2時間半の滞在で、幸い、降雨には見舞われることなく、スイス駅に戻りました。ドイツ、フランスとの国境にあるバーゼルはライン川沿いの主要都市でもあり、駅はスイス駅 Basel SBB、ドイツ駅、フランス駅とあります。フランス駅はスイス駅との隣接地にありますが、ドイツ駅は少し離れ、ICE はゆっくりと外周を回るように各々の基幹駅での発着を整えます。なお、スイス駅はターミナル駅なので、例えば、ベルリンなどから走って来る ICE は、ドイツ駅からゆっくりとスイス駅に入った後、向きを変えて、インターラーケン・オスト駅に向かいます。

この日の復路は、計画通りの ICE で、提案を同志が歓迎し、レストランカーにて約2時間弱を堪能!

​解説文は無用・・・ 写真の雰囲気で、レストランカーを堪能しているのが分かりますよネ ♪

乗車したのは、InterCityExpress 371 で、ベルリンを10時前に発ち、フランクフルト、(大好きなバロックオーケストラがある)フライブルクを通過し、バーゼルドイツ駅Basel Bad Bfに17:34に着き、6分停車した後、バーゼルスイス駅 Basel SBB に 17:47に到着し、12分停車し、17:59 発で、終着駅に19:57着(2019/719)

終着駅はインターラーケン・オスト駅です。レストランカーには(どの辺りからは失念していますが)最後はわれわれ二人のみでした。追加注文や、きっと珍しい日本人の二人の楽し気な様子を感じ、下車する際は写真の通り!

車外に出て、ホームでの記念写真の女性は全く偶然の存在です。

2018年7月22日(日) シュピーツからの復路はチューリヒ空港に移動 : 時間調整を兼ねて、この年は初めてルツェルン-インターラーケン急行 Luzern-Interlaken Express に乗車しました。昨日からの流れで、通常客車ではなく、閑散としているレストランカーに居座って、鉄道旅行・車窓を楽しんだ次第でした。

珈琲を飲み、車窓を眺め、撮りながら、写真の若干の整理も・・・。彼が「珈琲1杯は1時間まで・・・」と言うので、内心混雑していないから座っていても良かろうが・・・と思いつつ、2杯目の珈琲を注文しました。なお、始発の Interlaken Ost から終着の Luzernまでの乗車時間は2時間弱です。今後も、新たな同伴者と行く場合には、日本では体験しにくいレストランカーが楽しめます。とくに、このコースは風光明媚な GoldenPass Line ゴールデンパスラインであり、レストランカーでの思い出に増幅効果も・・・。

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