top of page

スイス鉄道紀行(6)列車で山上湖へ

アンデルマット駅を発ち、急勾配をジグザグに登るRegio車窓の期待感が高まる

列車最後尾からの撮影:180度のジグザグ登りが4回、計720度をクネクネと走行。走行して来た線路を、景色の中で探して、見下ろすのも嬉しく、心が時めく・・・

氷河急行と遭遇:列車の最後尾の窓から眺め、撮影できたことは、嬉しい限りの鉄道ファン(下左・中)。過ぎ去った氷河急行の下りが撮れて嬉しかった・・・(右下)

峠と近接した山上湖である Oberalpsee オーバーアルプ湖に到達。先頭は雪囲いに入る。奥がOberalp Pass 峠駅 (左)。通過して来た、雪囲いが続いた湖畔の線路 (右)

Oberalp Pass駅に停車中、車両の走行音が聞こえた。各駅停車Regioの列車(左下)。前方はハイカー、乗車している車両が動き始めたら自転車の人たちも降りていた。

停車中に車窓から撮ったオーバーアルプ湖  2018年7月16日(月) 11:47

6 解説文

(6)列車で山上湖へ
 「山上湖 スイス政府観光局」で検索すると【山上湖 Mountain Lakes】がヒットする。解説文「・・・大小あわせて約1500の湖があるスイス。とくに山の上に無数に点在する小さな湖は、鏡のような湖水に雄大な山の姿を映しとる感動的な美しさ。・・・山岳ケーブルや登山鉄道で約2000〜3000mまで上り、そこからはハイキングでアクセス。山を歩いてたどり着いた絶景は、きっと忘れられない思い出となるでしょう。」
 紹介されている15湖中7湖を体感した自身、同感である。が、同サイトにある「ポスキアーヴォ湖」は山上湖とは形容し難い。「ポスキアーヴォ谷の真ん中に位置・・・」とある通り、山上湖の雰囲気はない。
 一方で、峠に隣接したオーバーアルプ湖は、【グレッシャー・エクスプレス(氷河特急)Glacier Express】の中で「ルート最高地点となるオーバーアルプ峠(2033m)へと到着。ウーリ州とグラウビュンデン州の境で、山々に囲まれた山上湖が印象的」とある。
 山上湖のオーバーアルプ湖の標高は2027mゆえ、峠と極めて隣接している地にある。鉄道車両の車窓から眺める山上湖としては、最も手軽な場所にあるとの評価が出来よう。山道を歩いて辿り着くのが一般的な山上湖だが、ここは例外。自身の知識では、最も手軽に体験できる山上湖の一つである。
 とは言え、アンデルマットからオーバーアルプ湖にたどり着くまで所要78分の車窓は、楽しい限りで、初体験は貴重だった。
 翻って、名のある鉄道橋を眺めるには、車両を降りて、周囲の景観を含めて撮るのが良い。が、旅行者には時間的な制約がある。となれば、列車の最後尾から、高い確率でカーブする谷に架かる名橋と車両前方を撮ることに心を尽くす。
 名のある列車を撮るのも然りで、他の車両に乗って車窓からの出会いを撮るのは楽しい。本路線は、名高い氷河急行(特急)との遭遇があるので、嬉しい限りです。
 氷河急行(特急)は平均時速が34kmで、世界で最も遅いことでも著名だが、その理由は、大半が単線で、各駅停車との行き違いを含め、速度が上がらない狭軌の山岳路線であるためです。と言うより、ダイヤの組み方の制約もあるためでしょうが、各駅停車と所要時間がほぼ同じである実状があります。
 氷河急行は速度を上げることよりもゆっくりと走り景観を楽しむのが主目的でしょうが、残念ながら、窓が開かない!
 となれば、鉄道ファンには、窓が開き、車窓が生々しく体感できるRegio車両が最上!
 窓の開く旧車両に乗れることに喜びを感じている古希が間もない身です。

[2018/8/18 記]

地図を・・・

Andermatt OberalpseeOberalppass、南側のトーマ湖 Tomasee の位置関係

オーバーアルプ湖(O)と、ライン川の源流・トマ湖(T

喜寿の頃は、果たして・・・

どうしていましょうか・・・

bottom of page