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3 Bernina

スイス鉄道紀行(3)秋のベルニナ

先頭一等車の運転席(左上)と、鉄道ファンには嬉しい光景・出会い(右上)。窓の上が少し開く一等車だった(左下)。世界文化遺産路線に入ります(右下)

秋色の環境を蛇行しつつ(左上)。名所(L)が見えた。トンネル(T)抜けてL(右上)。窓から手を出し L を撮影(左下)。L:ラントヴァッサー橋を通過中です(右下)

前方にモルテラッチ氷河が見えた(左上)。夏季と異なり、すっかり秋色(中上)。晴天だとどんな景観・・・?(右上)。ラーゴ・ビアンコ湖畔で眺める氷河(左下)。何れもベルニナ山塊に広がる氷河の部分。パリュ氷河の末端とパリュ湖(右下)

ベルニナ線の名所の一つブルージオのオープンループ橋が間近。中間車両のツアー客が窓からカメラを(a)。撮るなら列車後方からが嬉しい(b)。交差部分を撮影(c)。先頭部分が交差部に差し掛かる(d)。通過後も撮影を(e)して自己満足!

復路は天気予報通りに青空が見え始めた。頂上は無理だったが、ベルニナ氷河・界隈の光が美しかった(上)。青空が広がり、景観に惹かれ続けた。手前は列車の影(左下)。魅せられ続け(右下)。この後、前方に線路が見え、我に返り「シマッタ!」乗り換えをし損ない、終点のサン・モリッツに到着・・・

(3)

(3)秋のベルニナ
 2015年6月末から7月当初にスイスを訪れた際、グリンデルワルト到着日に降雨予報だったが、幸い雨に見舞われず、ミューレンからアルメントフーベルを体験した。その後は、若干の雲は沸いたが、降雨の懸念はなく、十二分に日焼けした。
 帰国後に「初秋のスイスも体験する」と発したら、相棒が間髪を入れずに「ボクも行きます!」と。
 中東のテロが断続していたこともあり、鳥取発で羽田から飛んで、2017年10月初旬に体験した。
 元来、晴れ男の小生だが、残念ながら、降雨予報に悩まされた。幸い、トラベルパスの活用であり、かつ、連泊する基地が交通の要所シュピーツSpiezで、遠出も可能だった。相棒も"乗り鉄"で、企画を実践した。
 現地の天候により、アルプ・グリュムAlp Grümで下車し、眼下にパリュ湖Lago Palüを眺めた後、ベルニナの山塊と氷河の雄大な景観を左手に見ながら、おおよそ線路沿いに北上し、途中からラーゴ・ビアンコLago Bianco (白湖)沿いにオスピツィオ・ベルニナOspizio Berninaまで戻るトレイルを歩く選択肢もあった。
 が、現地は山に雲がかかり、時に氷雨が漏れる寒冷な天候であり、小生の思いと同様に彼も「乗り続けます」と選択した。
 その前段階で、特急(InterCity)を乗り継ぎ、クールChurからは地域間急行(InterRegio)で、名所ラントヴァッサー橋Landwasser Viaductを通過するベルニナ線の北側を走行するが、車両は新型の観光車両で、窓は大きいが開かない・・・。列車最後尾車両から移動し、先頭車両に着いた。
 先頭は1等車両だったが、眺めが良く、居座った。乗客は男性一人のみ。車掌に下車地サメダンSamedanを伝え、差額を支払ったが、安価だった。(内心「2等のトラベルパスを常用し、必要時に1等車に乗ると良い」と確信した。)
 やがて、名所ラントヴァッサー橋に差し掛かる頃から、高揚感を抱きつつ、眺め、撮った・撮れた。著名な橋を撮るには、乗車していては見辛く、満足に撮れないが、及第点の自己評!
 サメダンから7分間で終点となる各駅停車Regio(R)車両も、何と!窓が開かない新型の観光車両で、困惑した。幸い、ポントレジーナPontresinaで乗り換えたRは旧車両で、最後尾車両の最後尾に嬉しく陣取った。
 窓から顔と手を出して、列車と環境を撮る念願が叶った。時に雨粒がレンズを曇らせたのは致し方ない・・・。
 ベルニナ路線の真骨頂となる路線で、往復共、窓が開く車両に恵まれたのは幸いだったが、復路は青空が拡がり、車窓風景に見せられ続け、二人が言葉を発することなく、乗換駅Pontresinaで乗り過ごし、予定外の終点サン・モリッツに到着してシマッタ!
 1時間遅れで、再びラントヴァッサー橋も通過し、帰着し得た。
 ベルニナ地方のハイキングは、初夏に再訪して、念願達成をと心している今です。

[2018/8/13 記]

喜寿の頃は、果たして・・・

どうしていましょうか・・・

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